あの冨澤さんも・・・副鼻腔炎ってどんな病気?
こんにちは。山本内科クリニックの院長です。
突然ですが、お笑いコンビ「サンドイッチマン」の冨澤たけしさんが、
副鼻腔炎(ふくびくうえん)になったエピソード、ご存じですか?
冨澤さんはあるテレビ番組で「鼻がずっと詰まって声が変だった」「顔が痛くて歯が
浮くような感じもあった」と語っていました。最初は風邪かと思っていたそうですが、
なかなか治らず、病院を受診してはじめて「副鼻腔炎」と診断されたそうです。
実はこの「副鼻腔炎」珍しい病気でなく、多くの方が気づかずに我慢してしまいがち。
でも、放っておくと慢性化してしまうこともあるため、注意が必要です。
副鼻腔炎とは?
副鼻腔炎とは鼻のまわりにある空洞(ほらあな)のことで、頬・額・目の奥などに存在します。
ここに細菌やウィルスが入り、炎症を起こすのが「副鼻腔炎」です。
風邪のあとに起こることが多く、「蓄膿症(ちくのうしょう)」とも呼ばれています。
よくある副鼻腔炎の症状は?
・鼻づまり、鼻水(ドロッとした黄緑色のことが多い)
・頭痛、特に目の奥や額、頬のあたり
・匂いがわかりにくい
・後鼻漏(こうびろう)といって、鼻水がのどに流れ落ちる感じ
・声がこもる、響く
・歯や顔が痛む
まさに冨澤さんに体験談と一致しますね。
【Q&A】副鼻腔炎についてよくあるご質問
Q1.副鼻腔炎って風邪と何が違うの?
A.風邪はウイルスによる上気道(鼻や喉)の感染ですが、副鼻腔炎はそのあとに
起こる「細菌感染」が多く、治療も異なります。風邪が1週間以上続いて、黄色や緑の鼻
水がでる・頭痛がある場合は副鼻腔炎の可能性があります。
Q2.自然に治ることもあるの?
A.軽い場合は自然に回復することもありますが、細菌感染が強い場合は抗生剤など
の治療が必要です。症状が長引く場合は医療機関での受診をおすすめします。
Q3.治療はどんなことをするの?
A.抗生剤の内服、鼻の通りを良くする点鼻薬や去痰薬を使います。症状が重い・
慢性化している場合は耳鼻科での処置や手術が必要になることもあります。
Q4.再発しやすいと聞いたけど?
A.体質やアレルギー性鼻炎がある方は再発しやすい傾向があります。鼻をしっかり
かむ、部屋を加湿する、アレルギーの治療を並行するなどの工夫が大切です。
最後に
冨澤さんのように「なんとなく不調だけど我慢していた」という方は少なくありません。
顔の痛みや鼻づまりが長引くようであれば、一度ご相談ください。
副鼻腔炎は、早めの治療でつらさをグッと減らせる病気です。鼻の不調、「気のせい
かな?」と思わずに、気軽にクリニックにお越しくださいね。
副鼻腔炎は当院のような内科でも診療可能ですが、症状が長引いたり、繰り返す場合、
また重症のケースでは耳鼻咽頭科での専門的な処置や検査が必要になることもあります。
当院では必要に応じて適切な医療機関をご紹介いたしますので、まずはお気軽にご相談ください。
地域の皆さまの健康を、これからもサポートしてまいります!