MCI(軽度認知障害)と診断されたらー毎日の生活で見直したい7つの習慣

前回のブログでは、「MCI(軽度認知障害)」についてご説明しました。

今回はその続編として、MCIと診断された方、あるいはご家族が取り組める生活習慣の見直しポイントについてご紹介します。

 

MCIの段階では、適切な生活改善を行うことで、認知機能の低下を遅らせたり改善する可能性があります。

無理のない範囲で、できることから取り組んでみましょう。


①適度な運動を習慣に

身体を動かすことは、脳の血流を良くし、神経細胞の動きを保つのに役立ちます。

週に3回以上のウォーキングや、軽い体操から始めてみてください。


②社会的なつながりを大切に

人との会話や交流は、脳にとってよい刺激になります。

ご家族やご友人との何気ないおしゃべりも、認知機能の維持に効果的です。

地域のサロンや集まりに参加するのもおすすめです。


③食生活を見直す

認知機能に良いとされる「地中海食」を参考に、魚・野菜・豆類・オリーブオイルなどを

意識して取り入れましょう。

糖分・塩分・加工食品は控えめにし、バランスのとれた食事を心がけてください。


④脳を使う習慣を持つ

日記を書く、読書をする、計算問題を解く、手芸をする

こうした行動はすべて、脳の活性化につながります。

楽しみながら取り組めるものを、日々の生活に取り入れてみてください。


⑤睡眠の質を整える

睡眠不足や不規則な生活は、脳にとって負担になります。

毎日同じ時間に寝起きする、昼寝は短めに、夜更かしを避ける、など

「質の良い睡眠」を意識することが重要です


⑥持病の管理をしっかりと

高血圧・糖尿病・脂質異常症などは、認知症のリスクと密接に関係しています。

これらの治療をしっかりと継続することは、認知機能を守るうえで非常に重要です。

ご自身の健康状態についても、定期的に医師と確認しましょう。


⑦禁煙・節酒

喫煙は脳の血流を悪化させ、認知症のリスクを高めます。

お酒は適量(1日1合程度)を守りましょう。

節度ある生活が、脳の健康にもつながります。


最後に

MCIの段階で気づき、対策を始めることはとても意義がありまう。

「まだ大丈夫」と思わず、今から生活習慣を見直すことが

将来の自分やご家族の安心につながります

 

当院ではMCIの早期発見に有効なMoCA(モカ)検査も行っています。

ご心配なことがあれば、どうぞお気軽にご相談ください。