1.生活習慣病とは?
生活習慣病は、毎日の好ましくない生活習慣が積み重なっておこる病気の総称です。
以前は加齢が原因と考えられ「成人病」と呼ばれていました。
しかし、生活習慣が乱れると子供でも発症することがわかり、1996年厚生労働省により名称が変更されました。
代表的な病気には
- 肥満
- 高血圧
- 脂質異常症
- 糖尿病
- 脳梗塞
- 脳出血
- 心筋梗塞
- 狭心症
- 癌(すべての悪性腫瘍)
- 慢性腎臓病
があります。
2.生活習慣病の怖さ
日本全国の三大死因は、癌・心筋梗塞などの心疾患・脳梗塞、脳出血等の脳血管疾患となっています。
これらの病気で死亡する人は、全体の死亡する人の約三分の二です。
つまり、日本人の約三分の二の人は生活習慣病で死亡しており、生活習慣を改善することが、健康に生きていく事に大切な事です。
特に生活習慣病は痛みなどの自覚症状が出ない事が多く、数年~数10年の時間をかけて少しずつ悪くなるので、不調を感じて医療機関にかかった時には、合併症を引き起こし命にかかわる状態になっている事が多くあります。
例えば、心筋梗塞は発症前に高血圧。脂質異常症。糖尿病などが長年潜んでいることが多く、それが積もりに積もって発症する事が知られています。
3.生活習慣病の原因?
生活習慣病の原因は、毎日の生活のいたるところに潜んでいます。
主な原因には
食事。 運動。 飲酒。 喫煙。 睡眠。 ストレス
などがあります。
4.予防法は?
6つの原因である食事。運動。飲酒。喫煙。睡眠。ストレスに対して注意する事が大切です。
高血圧。糖尿病。脂質異常症などを予防するためには全身の血管を守る事が大切です。
それには以下の事に注意する事が重要です。
1 <食事>
昔から「腹八分目医者いらず」というように食べ過ぎないようにすること
Ⅰ.栄養バランスの取れた食事をする
Ⅱ.食事の最初に野菜を食べる
Ⅲ.規則正しく、3食食べる
Ⅳ.塩分摂りすぎに注意(塩分は1日10g以下)
2 <飲酒>
Ⅰ.休肝日を週1日以上は作る
Ⅱ.飲む量は適量にする(ビール500ml・日本酒1合・焼酎0.6合)
Ⅲ.アルコールは身体より水分を出しやすくして、脱水になりやすく、血液を濃くするので、飲んだ時は必ず、当日就寝前に水分を補給しておくこと。
血管がつまる予防になります。
3 <喫煙>
喫煙は血管を収縮させ、高血圧・狭心症・心筋梗塞の原因となりまた、癌を誘発することも知られています。
No Smoking(禁煙)が大切です。
4 <運動>
運動は習慣的に行う
1日 20~30分・1週間に3日以上 ウォーキングなどの有酸素運動をする。
肥満を予防して、ストレス発散にもなります。
5.<睡眠・ストレス>
休養を十分とる
☆1日 6~8時間
☆夜中の 0時前に寝床につく
☆睡眠不足は疲労の蓄積を招きます。
Ⅰ.睡眠不足というストレスを感じると人間の体は血糖値を上げてストレスに対抗しようとして、高血糖になってしまいます。
これにより糖尿病になるリスクが高くなります。
Ⅱ.同様に血圧も高くなり高血圧のリスクも高まります。
さらに心筋梗塞や脳血管障害のリスクにもなります。
Ⅲ.睡眠不足は肥満になります。
食欲をコントロールするホルモン分泌や、肥満中枢が正常に機能しなくなり、食欲が増進して、結果太りやすくなります。
Ⅳ.睡眠不足は老化を招く。
睡眠中は、身体の中の古い細胞が新しい細胞に入れ替わるのですが睡眠不足の状態だとこの働きが滞ってしまいます。それにより、ニキビ・シミ・シワといった肌のトラブルが引き起こされます。
以上、漢方でいう病気になる前の未病の段階で予防することが大切なことです。
家族に生活習慣病の人がいる場合は注意する必要があります。
家族では生活習慣が似てくるため、同じような病気になりやすいと考えられます。
5.生活習慣病のまとめ
日本人の多くが生活習慣病で死亡しています。
身近な病気ですが、自覚症状が出ない為、きづかず、悪化させている人が多くいます。
まずは、自分の生活習慣を振り返ってみましょう。
ここで紹介したように、
主な原因は
食事。運動。飲酒。喫煙。睡眠。ストレス
などです。
生活の中で改善できる事から取り組みましょう。
又は、生活習慣病が既に発症している場合はご相談ください。