認知症について
認知症は早期発見によって、その進行を遅らせることができることがわかってきました。
これまでの認知症には根本的な治療法がないとされていましたが、近年の研究により“軽度認知障害(MCI)“の段階で対処すれば、進行を食い止め、症状を改善する可能性があることが明らかになっています。
🔷軽度認知障害(MCI)とは?
軽度認知障害(MCI)は、認知症の前段階と言われており、早期発見が重要です。
歩き方の変化が、認知症を早期に発見する手がかりとなることが分かっています。
具体的には、横断歩道を青信号で渡りきれない場合、軽度認知障害の可能性があります。信号は通常、秒速1mで渡れるように設定されており、以前は楽に渡れていたのに、渡れなくなった場合は要注意です。
🔷軽度認知障害(MCI)のサイン
MCIのサインは記憶力や歩行スピードの低下だけではありません。生活のちょっとした変化が実はMCIの兆候であることがあります。
以下の変化に心当たりがあれば、早めにご相談ください。
- 外出するのが面倒になる
- 服装に気を使わなくなる
- 同じことを何度も話すようになる
- 小銭を使うのが面倒で、お札を使うことが多くなる
- 手の込んだ料理を作らなくなる
- 車を擦ることが増える
上記のうち3つ以上当てはまる場合は、MCIの可能性がありますので、専門の医師にご相談いただくことをおすすめします。
🔷当院での対応
当院ではMCIの診断に必要な問診や検査を行っています。
- 長谷川式認知症スケール(改定版)
- 時計描画テスト
また、必要に応じてCT.MRI.SPECT検査ができる病院をご紹介いたします。
進行が進んでいる場合には、アルツハイマー型認知症やレビー小体型認知症に対して、進行を遅らせるためのお薬(アリセプト、メマリー、レミニール、リバスタッチ)を処方することができます。
🔷生活習慣の改善も重要
認知症の予防には運動療法や食事療法も大切です。
当院では、認知症の予防や改善に向けた生活習慣の指導も行っています。
骨粗しょう症の検査
骨粗しょう症は、加齢などの原因で骨の量が減少したり、骨の質が劣化して骨がスカスカになり、骨折のリスクが高くなる疾患です。骨密度は若い頃をピークに、年齢とともに減少していきます。
その結果ちょっとした転倒で骨折をしたり、背骨がつぶれて変形し、圧迫骨折を起こすことがあります。
20歳頃より身長が3センチ以上低くなっている場合、骨粗しょう症が進行している可能性があります。
早めの検査が必要です。
🔷超音波骨密度測定装置による検査
当院では、最新の超音波骨密度測定装置を導入し、踵(かかと)の骨で骨密度を簡単かつ安全に測定しています。この検査は、骨の健康状態を正確にチェックすることができ、痛みもなく、短時間で結果が得られるため、気軽に受けていただけます。
🔷骨粗しょう症の重要性
骨密度の減少が進むと、骨折をきっかけに寝たきりになるリスクが高まります「将来寝たきりになりたくない」と考える方にとって骨粗しょう症の早期発見はとても重要です。
骨折は高齢者にとって、日常生活に大きな影響を及ぼすことがあります。骨密度を定期的にチェックし予防することで、健康な生活を維持することが可能です。
🔷骨粗しょう症の治療
当院では、骨粗しょう症の治療として、食事療法、運動療法、薬物療法を提供しています。
骨の健康を守るために、個別に適した治療計画を立て、サポートしていきます。