認知症について

認知症は早期発見で予防できるのでしょうか?従来認知症には根本的な治療法はないと言われていました。2016年現時点でその常識がくつがえされようとしています。

認知症予備軍である、軽度認知障害(MCI)の段階で対処すれば病気の進行をくいとめ症状を改善できることがわかったのです。
では軽度認知障害(MCI)を発見するにはどうすれば良いか?

それは「歩き方」歩くスピードの低下が認知症の早期発見に有効な事がわかってきました。

横断歩道を青信号の間に渡りきれない時は軽度認知障害(MCI)の疑いがあります。
信号機は通常秒速1mで渡れるように設定されています。以前は楽に横断歩道を渡れていたのに、信号が赤になるまでに渡れなくなったら要注意です。

MCIを見つけるサインは記憶力の低下や歩行スピードの低下だけではありません。
「年のせいだから仕方がない」と思うような能力の低下や生活の変化が実はMCIに向かっているサインだとわかってきたのです。

変化の例としては

1.外出するのが面倒になる
2.外出時の服装に気を使わなくなる
3.同じ事を何回も話す事が増えたと言われる
4.小銭の支払いが面倒でお札を支払う事が多くなる
5.手のこんだ料理を作らなくなる
6.味付けが変わったと言われている
7.車を擦る事が増える

以上7つのうち3つあてはまる場合はMCIの疑いがあるので一度ご相談される事をおすすめします。

問診票(MCI用・改定長谷川式認知症スケール)

時計描画テストを当クリニックにて実施して必要な場合は、CT・MRI・SPECT検査・画像診断のできる設備のある病院をご紹介いたします。

より進行したアルツハイマー型認知症・レビー小体型認知症には進行のスピードを遅くするお薬、アリセプト・メマリー・レミニール・リバスタッチの4つのお薬のうちから選んでお出しいたします。
併せて、運動療法・食事療法もご指導いたします。

骨粗しょう症の検査について

安全かつ正しく骨の健康速度をチェックするため、踵(かかと)の骨で骨密度を検査する最新の「超音波骨密度測定装置」を導入しました。

超音波骨密度測定装置

骨粗しょう症は加齢などの原因により、骨の量が減少したり、骨の質が劣化したりしてスカスカになり、もろくなって骨折リスクが高くなってしまう疾患です。骨に含まれるカルシウムの量(骨密度)は若年期をピークに、年齢とともに減少していきます。この減少のため、背骨が体の重みでつぶれたり、背中が曲がったり、変形による圧迫骨折をきたしたり、ちょっとした転倒で骨折するといった事態を引き起こしがちです。

「将来寝たきりになりたくない」と思われる方にとっては重要な検査とも言えます。骨折から寝たきりになる方も少なくありません。要介状態を防ぐ極めて必要な検査です。

当クリニックでは、食事・運動療法・薬物療法などを通じて、骨粗しょう症の治療を行っていきます。